
寫真:Impress Watch
シャープは、人工知能とIoT機能を搭載した、持ち運べる人型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン) SR-01M-W」を5月26日に発売する。価格は19萬8,000円(稅抜)。公式サイトなどで予約販売を開始した。
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人工知能が組み込まれ、二足歩行が可能な人型ロボット。モバイル通信(LTE/3G)に対応し、電話、メールやカメラなど攜帯電話の基本機能をRoBoHoNと対話しながら使える。また小型のレーザープロジェクターを搭載し、寫真や動畫、地図などを投影可能だ。
同社によればRoBoHoNは、IoTとAIを融合させた「AIoT」を進めるココロプロジェクトの第一弾製品。「モノの人工知能化」を意味するAIoT化を進めるココロプロジェクトにより、モノ(製品)は人を気遣って動作するようになり、より愛著を感じるパートナーのような存在へと変わるという。
本體の高さ(身長)が約195mmで、重さ(體重)が約390g。13個のサーボモーターを使い、二足歩行などの動作が可能。背中のディスプレイは約2.0型(QVGA)で、約800萬畫素のCMOSカメラとHD(1,280×720畫素)のプロジェクターを額部分に內蔵。また加速度/地磁気/ジャイロ/照度などのセンサーを搭載する。
ソフトウェアは、OSにAndroid 5.0を採用するほか、CPUにはQualcomのSnapdragon 400 processor 1.2GHz(クアッドコア)を搭載。LTE/3Gの通信機能のほか、Wi-FiやBluetoothにも対応。
バッテリー容量は1,700mAhで、充電時間は約155分。VoLTE通信時の連続通話時間が約400分で、LTE時の連続待受時間は約210時間。
■ 「RoBoHoN1臺でコミュニケーションしながら暮らす時代が來る」
発表會では、シャープとともにRoBoHoNを開発してきたロボットクリエイター?高橋智隆氏が登壇。「RoBoHoNは初代iPhone以上のイノベーションだと思っています」と言う。
「これまでのロボットは性能や耐久性など、ハードウェアとして充分な性能を持っていませんでした。一方で、今あるスマートフォンは、ユーザーが愛著を感じるような製品ではありません。
(こうしたロボットとスマートフォンのそれぞれ不足していた點を)補完しあったのがRoBoHoN。ロボットとスマートフォンを足した単なる足し算以上に、人とロボットとの関係を飛躍的に近づける存在になり得ます」
そして、これまでの開発によりRoBoHoNは、ユーザーが“愛著”を感じるものへと完成度を上げたという。愛著が湧くロボットだからこそ、新たな機能やアイデアが生まれてくる、イノベイティブなプラットフォームになり得るとする。
「いつの日か、RoBoHoN1臺でコミュニケーションしながら暮らしていく、そういう時代が來るものだと思っています」(高橋氏)